人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ゆにくらを応援しています。


by kafunsho

渡辺貞夫グループ2007

渡辺貞夫グループ2007_a0026694_123245.jpg
最近のナベサダがどんな音楽しているのか知らないので、不安と期待が入り混じった気持ちでライブ会場へ向かいました。招待券を窓口で座席指定券に交換して、ふとエレベータから降りて歩いてくる人に見覚えが・・・。スーツを着た白髪の小柄な老人、そうナベサダでした。周りには入場待ちで大勢いたのですが皆気づいていなかった。案内の女性に誘導されてホール楽屋に入っていきました。ライブ前に見てしまうと、ネタばれみたいでちょっと興醒めしますね。(^_^)

定時5分過ぎに始まったライブは、1曲目が始まった瞬間に先ほどまでの不安な気分を吹き飛ばしました。知らない曲ですが’70年代後半のナベサダサウンドそのもの、リズムのノリが良いイカシタ曲です。その後も知らない曲ですが、中弛みすることなく音楽に没頭できました。「カリフォルニア・シャワー」の頃のアルトのフレーズにはあまり聴き取れない、チャーリー・パーカーのイディオムがソロのところどころに出てきました。やっぱりこの人はパーカーのフォロワーなのだと再認識しとても嬉しく思いました。それと、エレクトリックベースの納浩一さんが素晴らしかった。フォデラの5弦ベースから繰り出されるフレーズがいいですねぇ。スラップはほとんど使わないスタイルで、エレベなのに生っぽい音が特徴的です。先日、宮先生とこのライブへ行く話しをしていて、学生時代に納さんと良く一緒に演奏したと聴きました。とても真面目で練習熱心な方だったようです。バラード2曲を挟んだ後、ラストに「カリフォルニア・シャワー」「セヴンス・ハイ」となじみの曲が演奏されました。アンコール1曲目は、今日初めての4ビートでした。オーソドックスなモダンジャズコンボスタイルです。それまで、8ビート16ビートだったので、慣れるまでちょっと違和感が残りましたね。不思議な気持ちでした。そして、本当の最後、ピアノとデュオで「ターニング・ページス・オブ・ウインド」のアルトは、マイクを通さず生音でホールに響き渡るようなプレイでした。これは感動的です。生音の持つ生命感のようなものが伝わりますね。貴重な体験です。日本のJAZZを切り拓き、現在までその中心で活躍する渡辺貞夫の姿は格好が良かった。招待券を譲ってくれたトップランクのマスターに感謝します。

渡辺貞夫グループ2007
'07年3月14日 神戸オリエンタル劇場
渡辺貞夫 (as,sopranino,fl)
小野塚晃 (key,p,perc)
梶原順  (elg)
納浩一  (elb)
石川雅春 (dr)
ンジャセ・ニャン (perc)
by kafunsho | 2007-03-15 12:15 | 日記