ゆにくらを応援しています。


by kafunsho

グーグル Google 既存のビジネスを破壊する 佐々木俊尚 著

人間の歴史は創造と破壊の繰り返し。ある瞬間の成功は必ず落日のごとく敗者への道を歩む。

人力に変わる動力を手に入れたことから産業革命が起こり、その後の人類のイノベーションはそれ以前と比べるまでも無く急テンポで進んだ。たった百年強の期間の事だが、今新たな革命が起こっている。情報革命である。産業革命下では、人力に代替する動力の所有が世界を動かしてきたともいえる。情報革命化の社会(情報化社会)では、情報を持つものが世界を動かすようになる。情報の持つ力の根源はなんだろうか。多くの情報を持つものが、情報の非対称性を解消する力を持つことだろう。インターネットの普及に伴い、情報は紙から電子へ媒体を変えてきた。

Googleはインターネットを24時間中探査するロボットにより情報をかき集め莫大な量のデータを集めた。集めた情報を検索サービスとして無料で提供する。当初は、ビジネスモデルとしての成立は困難であったが、「キーワード広告」を開発することでモデルを確立した。それはまさに現代のプロモーションの持つ弱みを突く仕組みであった。マスコミ広告がその根底から存続を揺るがされるようなことになりつつある。クライアント最大の望みは、コストは最小に買ってくれる可能性の高い消費者に確実に商品やサービスの情報が届き購買につながることだである。確実性とコストでは従来のマスコミではまったく太刀打ちが出来ない。

日の当たる舞台があれば、必ず影がある。インターネットの世界で他を寄せ付けない力を持ち、司祭のように振舞うGoogleにも、中国政府の干渉による検索条件の検閲容認など権力のバイアスが見て取られる。その力が大きくなれば、他の権力との軋轢は増し公平さが歪みを生じてくることは容易に想像が出来る。



[PR]
by kafunsho | 2006-06-04 21:44 | 本日の本