関西人はリリアンと聞くとどうしても
こちらを思い浮かべてしまう。もちろんそうじゃなくて、中村八大がニューヨークで知り合った黒人女性の思い出を曲にしたのだ。全8曲すべて中村八大作曲のオリジナル。初リーダー作の「中村八大」がまったくのカクテルピアノ風だったのでどうかなと思っていたのだが、どうしてこちらは真っ当なJAZZトリオであった。録音は’60年。トリオの勢いと若さが感じ取れる良い演奏だと思う。最近発売されたこのCDはステレオ/モノ録音がすべて重複して収録されている。マニアにはたまらないがパンピーにはどうかね?