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by kafunsho

中古品

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 所有している機器のほとんどは中古品である。現在ではピュアオーディオと呼ばれる市場が小さく需要が少ない、そのために規模の経済を働かせられず、高品質の製品を供給しようとすると高価格になる。音楽を聞くために数百万円の投資をするのは普通はためらう。だが、ある程度の製品を新品でそろえれば百万円は軽く超えてしまう。すると次善の策として中古品を、となるのは自然だろう。それと、’70年から’80年までのオーディオ黄金期に青年期だった世代(資金が無くて買えなかった)が、子育てを終えて資金に余裕が出来て、当時の憧れの機器を手に入れたいの需要もあるだろう。
 経済学用語で、「情報の不完全性」という用語がある。経済活動の中で、取引の主体(売り手と買い手)間で取引される財(商品)の情報が偏在している状態のことを言う。不完全な情報は「性質」と「行動」の二つに分類されて、「性質に関する情報の非対称性」が中古品市場の問題として提示されている。売り手は当然ながら製品の情報について買い手より多く持っている。そうなると、買い手は製品状態が判らないので、買ってもよいと思われる価格よりも低く見積もる。そこで、売り手はその製品が状態の良いものであった場合は当然高めの値段をつけるだろう。そのため製品の売買は成立しない。だが、売り手が手持ちの商品が状態の悪いものであれば安く価格をつける、そうなれば売買の成立する確立が高くなる。このような状態を「逆選択(アドバースセレクション)」と呼び「質のよい財ではなく悪い財が多く市場に出回るようになる現象」のことである。インターネットオークションなどでは顕著だ。
by kafunsho | 2006-07-08 20:44 | オーディオ